皆様のかみだなに会いに行ってきました。
№3.京おばんざい「HIBARI」(東京都) 伊藤陽介さん
渋谷区代々木八幡駅からほど近い、ビルの地下にある京おばんざいの店「HIBARI」。京都の丁寧なおばんざいを始め、京鴨が刺身で頂けるほど新鮮です。ご友人からの縁で「かみだな」をお祀りするようになった伊藤さん。心境の変化はいかがでしょうか?
ー出会いー
お店のお客様でもある友人が「すごく素敵なモノがある!」と見せてくれたのが「かみだな」との出会いでした。それまで持っていた神棚のイメージとは全く違っていてそのシンプルさとオブジェとしてもアリな可愛らしさに一気に惹かれました。
ー香りで実感ー
それと、木の香り。「あれは何ですか?」と興味を持たれたお客さんに紹介する時、御札を入れるところを開けると、毎回、ちょっとふわっと香ってくる。祀っているということだけでなく、その香りに触れることで、守られていることを実感できます。
ー変わったことー
そうやって紹介するときもそうだし、店の中で動いていてぱっと目に入ると、ちゃんと氏神様にご挨拶に行かなきゃとかもっときちんと日々に感謝しなきゃとかそんな気持ちを呼び起こしてくれるものでもあるんです。
祀らせてもらうようになってから、時代の流れや年齢もあるんだけど、昔からのふるまいや行事や精神性を、もっと語れるように、次の世代に伝えていけるようになりたいとも思うようになりました。
ー何かを思わせてくれるー
今はいろいろな情報がある中で、自然への畏敬や人の子事の機微や痛み・幸せ・感謝の思い、小さな当たり前をどうやって感じたり伝えていくかがとても大切だと思っていて。そんな面でも、このかみだなは場所や空間を問わずに使えて、何かを思わせてくれるという功績は大きいと思うので、使わせてもらうと同時に、もっとたくさんの人に知られるように応援させてもらいたいと思っています。
京おばんざい「HIBARI」
・東京都渋谷区富ケ谷1−2−13 高松DCビルB1F-A
・050−5869−1677(予約専用番号)
・03−3467−9155(お問い合わせ専用番号)
№2.「美容室ロハン」(東京都) フクヤマケンジロウさん
文教エリア、本郷で美容室を経営するフクヤマさん。ロハンの名前の由来は幸田露伴とのことで、店内には本好きを刺激する小説や雑誌が貸本屋さんのように並んでいます。デザインをこよなく愛するフクヤマさんは、お店のデザインも自分で行いました。終始笑顔ながらディテールまでとことんこだわる鋭い審美眼にかなった「モノ」たち。その中に「かみだな」は佇んでいました。
ー神棚のある風景をもう一度ー
自分の親が鹿児島で不動産業を営んでおりまして、小さい頃から神棚の存在が記憶にあり、神棚のある風景がなんとなく良いと思っていました。2年前に何かのwebで「かみだな」が掲載されているのを見て、デザインが気に入ってしまい、いつかお店をオープンする時に祀りたいなあと思っていました。
ーデザインと波長が合ったー
「かみだな」はお店の入り口の高い場所に祀っています。このお店は私がデザインと設計をした美容室なので、私が気に入ったこだわりのものを収集してお店のインテリアとしています。デザインでものを選ぶことが多いので、神棚のデザインが私の感性の波長とあった気がしました。
―ライフスタイルと心境の変化ー
毎朝かみだなにお水をあげています。なんとなくお水を変えることが朝の習慣になっています。私は信念を大切にしていますので、神棚による神頼みではなく、神棚を通して自分を見つめることが出来るような気がしています。
ーかみだなに祀っているものー
天照大御神様、湯島神社(湯島天神)様を祀っています。ここは湯島天神が近くてちょうどかみだなを祀っている方向にあるので縁起がいいかなと(笑)。いずれ故郷鹿児島の吾平山上陵様もお祀りしたいと思っています。こちらも由緒のあるすごくいい神社なんですよ。
美容室「ロハン」
・東京都文京区本郷3−26−7 パスクラッセ本郷春木町1階
・03−6801−8803
・ホームページ http://rohan-hairdesign.com
№1.創作和食店「吉方聖居」(東京都)若杉剛士さん
曙橋駅から徒歩1分、旬の上質食材を楽しめる創作和食店のお店です。 オーナーの若杉剛士さんのお兄さんである書道家の若杉叡弘さんには 「かみだなの「雲」を書いていただいたご縁があります。兄弟ともに「道」を志し、日々自分に厳しく精進する研ぎ澄まされた感性。そんな姿を神棚は見守っていました。
―購入したきかっけは何ですか?―
昨年、お店をオープンした時に、兄から商売を始めるなら神棚を祀りなさいと教えられ神棚を探していました。「かみだな」は宗教っぽさがなく、お店のインテリアとしても良く合うデザインが気に入って購入しました。
―どのように祀っていますか?―
方角を気にして、かみだなが南に向くようにし店内の高い場所に祀りました。お店のカウンターから、お客様にも見える位置に祀りましたが、お客様に気づかれることもあまりないです。 気づかれた時は、話のネタにもなり話が弾むこともあります。中には天照大御神様、亀岡八幡宮をお祀りしています。
―かみだなはどうですか?―
朝、お店に来てやる仕事は、かみだなのお水を変えることです。毎日の日課となっており、一日の始まりの儀式になっています。何となく気分が良いです。お榊も祀り、お榊が枯れてくれば交換しています。そんな風に自然に神様にまつわる日課が生まれたことがよかったです。
―心境の変化はありますか?―
私は、日本の伝統文化である神棚をお店に祀ったからといって、商売繁盛するわけではないと思っています。日々の積み重ねのなかで、絶えず努力することだと思っていますし商売繁盛はその先の話だと思っています。 神頼みというより、毎日お供えする行為などを通して気持ちが引き締まります。
吉方聖居(きっぽうしょうい)
・東京都新宿区住吉町2-18 ウィン四ッ谷2F
・03-3354-7766
・ Lunch 11:30-13:30(L.O.) Dinner 17:30-22:00(L.O.)
・定休日 日・祝日店可
・ホームページ http://www.kippoushoui.com